◎西アフリカの内陸国マリは2012年以来、イスラム過激派の反乱を食い止めるために奮闘してきた。
国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUSMA)が全ての拠点を軍政当局に正式に引き渡した。国営テレビが30日に報じた。
それによると、MINUSMAは首都バマコの北方約1000キロ、サハラ砂漠の端に位置するトンブクトゥの軍事拠点を当局に引き渡したという。
これにより、MINUSMAの拠点はすべて当局に管理下に置かれた。
国営テレビは式典の様子を繰り返し報じている。
軍当局はMINUSMAに謝意を示し、「サヘル地域のイスラム過激派はまもなく一掃されるだろう」と主張した。
西アフリカの内陸国マリは2012年以来、イスラム過激派の反乱を食い止めるために奮闘してきた。
サヘル地域における過激派の反乱はマリ北部を統治するトゥアレグ人の反乱と同時期に始まった。
2020年の軍事クーデターで政権を奪取したゴイタ(Assimi Goita)大佐らは旧宗主国であるフランスとのつながりを断ち切り、ロシアに急接近。今年6月にMINUSMAに即時撤退を要求した。
国連安全保障理事会は6月末、MINUSMAの活動終了と12月31日までに同国から撤退する決議を採択した。