◎キダルでは数週間前から国軍と反政府勢力「アザワド解放民族運動(MNLA)」による戦闘が続いていたとされる。
2021年5月30日/マリ、首都バマコ、暫定大統領に就任したゴイタ大佐(Getty Images/AFP通信)

西アフリカ・マリの軍事政権が反政府勢力の拠点のひとつを奪還した。国営メディアが14日に報じた。

それによると、国軍は反政府勢力「アザワド解放民族運動(MNLA)」の拠点があるとされる北部キダルを制圧したという。

隣国モーリタニアに本部を置くNNLAの報道官はフェイスブックに声明を投稿。国軍がキダルを制圧したことを認めた。

報道官は声明で次のように述べている。「ゴイタ(Assimi Goita、暫定大統領)はキダルを取り戻したと思っているようだ。我々の闘いは終わらない。首を洗って待っていろ」

キダルでは数週間前から国軍とMNLAによる戦闘が続いていたとされる。

MNLAはトゥアレグ族の若者で構成され、独自に策定した北部地域の平和・安全・開発のための恒久的戦略枠組み(CSP-PSD)に基づき、「アザワド」という独立国家の建設を目指している。

一連の戦闘にはロシアの民間軍事会社ワグネルも関与したとされる。

キダル近郊には2週間前に撤退任務を終えた国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUSMA)の基地があった。

MNLAは2012年、キダルから国軍を追い出し、独立闘争を開始した。

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