◎西アフリカのマリ、ブルキナファソ、ニジェールは10年以上にわたってサヘル地域に拠点を置く国際テロ組織アルカイダやISIS系組織と戦っている。
マリ、首都バマコ、陸軍の兵士(Getty Images)

西アフリカ・マリの軍事政権は4月30日、イスラム国(ISIS)に忠誠を誓う「大サハラのイスラム国(ISGS)」の幹部を殺害したと発表した。

それによると、この男はISGSの司令官のひとりとされ、米国務省がその情報に500万ドルの報奨金をかけていた。

軍政の報道官は声明で、「凶悪な外国テロリストであるISGSの司令官の死亡を確認した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

この男が率いるISGS部隊は2017年、ニジェールのトンゴトンゴで起きた米兵襲撃事件の実行犯を手助けしたとされる。この事件により米兵4人と二ジュール兵4人が死亡した。

この事件後、米軍はサハラ砂漠以南のサヘル地域における同盟国との作戦を縮小した。

軍政と同盟関係にあるトゥアレグ人反政府勢力「アザワド解放民族運動」の報道官はSNSに声明を投稿。「この取り締まりは北部で行われ、我々も参加した」と書き込んだ。

西アフリカのマリ、ブルキナファソ、ニジェールは10年以上にわたってサヘル地域に拠点を置く国際テロ組織アルカイダやISIS系組織と戦っている。

マリの治安状況は2020年のクーデター以降、悪化の一途をたどっている。暴力は隣国ブルキナとニジェールに波及。この数年で死亡した民間人は数千人と推定されている。

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