◎軍政は20日付けでマイガ首相を解任。これに伴い、内閣も解散したという。
マリ、首都バマコ、アシミ・ゴイタ大佐(ロイター通信)

アフリカ西部・マリの軍事政権がマイガ(Choguel Maiga)首相を解任した。国営メディアが20日に報じた。

それによると、軍政は20日付けでマイガ氏を解任。これに伴い、内閣も解散したという。

大統領府は最高指導者であるゴイタ(Assimi Goita)大将の勅令を読み上げ、近日中に後任が組閣を開始するとした。

マイガ氏は2021年に首相に任命された。

国営テレビによると、マイガ氏は16日の式典で軍指導部を批判したという。

マイガ氏は以前から、国の重要な決定を軍指導部が決めていることに不満を表明していた。

マイガ氏の発言後、首都バマコや他の都市で内閣の解散を求めるデモが行われた。

一部の軍幹部はマイガ氏の発言を「反逆」と非難し、辞任を要求していた。

軍政の支配下に置かれるマリ、ブルキナファソ、ニジェールは10年以上にわたってサヘル地域に拠点を置く国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。

この3カ国はクーデター後、旧宗主国フランスや米国との関係を断ち、サヘル諸国連合(AES)を形成してロシアに接近。マリ軍政はロシアの民間軍事会社ワグネルと契約を結び、民間人を巻き込みながら過激派を掃討している。

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