◎ジハード組織は18日と19日に中部モブティ州バンカス圏のいくつかの村を襲撃した。
2016年/マリ共和国、サヘル地域、イスラム過激派組織の戦闘員(Getty Images/AFP通信)

アフリカ西部、マリの軍事政権は20日、北部サヘル地域に拠点を置くジハード組織の最新の攻撃で民間人少なくとも132人が殺害されたと発表した。

現地メディアによると、ジハード組織は18日と19日に中部モブティ州バンカス圏のいくつかの村を襲撃したという。

暫定大統領のゴイタ(Assimi Goita)大佐は21日から3日間、国全体で喪に服すと発表した。

攻撃を受けたとされる村の近くにある中部地域最大の町バンカスの市長は、「100人以上が殺されたと報告を受けた」と述べている。

この攻撃はジハード組織の暴力が同国の北部から中部地域に広がっていることを示している。

中部地域と北部の主要都市を結ぶ幹線道路は数週間前にジハード組織の支配下に置かれたと伝えられている。

国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUSMA)は20日、今回の攻撃に深刻な懸念を表明し、「多くの住民が避難を余儀なくされている」とツイートした。

またMINUSMAは別の声明で、即席爆発装置(IED)による攻撃で負傷した平和維持要員1人が19日に死亡したと報告した。

MINUSMAのワネ(El-Ghassim Wane)代表は声明の中で、「平和維持要員への攻撃は戦争犯罪になり得る」と指摘し、「国連はこの地域の平和と安全を確立するための取り組みにコミットしている」と述べた。

マリ軍の報告によると、北部と中部では今年に入ってから民間人数百人が殺害されたという。

MINUSMAはマリの安全保障を支援するために2013年に創設され、兵士約1万2000人とこの地域の警察官約2000人が活動している。

この部隊は国連平和維持ミッションの中で最も多くの人的被害を被っており、作戦開始以来、PKO要員270人以上が死亡している。

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