◎マリ軍政は2020年、ブルキナ軍政は2022年のクーデターで政権を掌握し、それ以来、同盟関係にある。
アフリカ西部・マリの軍事政権が同盟国ブルキナファソの軍指導部を批判したとして、地元テレビ局ジョリバ(Joliba TV News)の通信を遮断した。現地メディアが26日に報じた。
それによると、通信当局はジョリバTVに出演した政治家がブルキナ軍政を批判したことを受け、放送を遮断したという。
ジョリバTVの担当者はAP通信の取材に対し、「当局が放送を妨害したことを認識しており、すぐ復旧することを期待している」と語った。
当局は今月初め、ブルキナ軍政を批判したとして、ンジム(Issa Kaou N’Djim)議員を逮捕・投獄した。
マリ軍政は2020年、ブルキナ軍政は2022年のクーデターで政権を掌握し、それ以来、同盟関係にある。この両国ともうひとつの軍事政権国家である隣国ニジェールはサヘル諸国連合(AES)を形成している。
当局は6月、メディアが政党や政治団体の活動を報道することを禁止するという軍政の決定に違反したとして、11人の野党政治家と数人の活動家を逮捕した。
マリのジャーナリスト組合は24日、当局がジョリバTVの放送免許を剥奪した場合、政府を批判する記事をSNSなどで拡散させると警告した。
また同組合は「ライセンス剥奪の脅威や報道の自由に関する他のすべての要因に関連するグローバルな解決策を見つけるために、規制当局と協議中である」と述べた。
ンジム氏はかつて、軍政の最高指導者であるゴイタ(Assimi Goita)大将を支持していたが、その後距離を置き、民政への移行を促す議員のひとりとなった。
ンジム氏は2021年、ソーシャルメディア上で軍政を批判したとして、禁固6ヶ月の実刑判決を受けた。