◎マリ軍政は2020年、ブルキナ軍政は2022年のクーデターで政権を掌握し、それ以来、同盟関係にある。
マリ、首都バマコ、陸軍のパレード(AP通信)

アフリカ西部・マリの治安当局が隣国ブルキナファソの軍事政権を批判したとして、ンジム(Issa Kaou N’Djim)議員を逮捕した。現地メディアが13日に報じた。

ンジム氏はかつて、軍政のゴイタ(Assimi Goita)大将を支持していたが、その後距離を置き、民政への移行を促す議員のひとりとなった。

AP通信は情報筋の話しとして、「ンジム議員はブルキナファソの国家元首を侮辱した罪に問われている」と報じた。

それによると、ンジム氏は10日に放送された地元テレビ局のインタビューで、「ブルキナの指導者は9月にクーデター未遂が起きたことを隠し、偽情報を流した」と主張していた。

ンジム氏の息子は13日、APの取材に対し、「父はバマコの刑務所に移され、軍事法廷に出廷する予定である」と語った。

それによるト、ンジム氏のインタビューを放送したテレビ局のディレクターも当局の取り調べを受けているという。

マリ軍政は2020年、ブルキナ軍政は2022年のクーデターで政権を掌握し、それ以来、同盟関係にある。この両国ともうひとつの軍事政権国家である隣国ニジェールはサヘル諸国連合(AES)を形成している。

ンジム氏は軍政下の立法機関である暫定評議会の副議長を務め、ゴイタ氏と距離を置き、選挙による民政復帰を支持している。

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