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▽国軍とワグネルは17日、北部の集落からアルジェリアに向かっていたキャラバンを襲撃した。
アフリカ西部・マリ、陸軍の兵士(Getty Images)

アフリカ西部・マリのトゥアレグ族が支配する地域で国軍とロシアの民間軍事会社ワグネルが民間人少なくとも24人を殺害した。反政府勢力「アザワド解放民族運動(MNLA)」が18日、明らかにした。

それによると、国軍とワグネルは17日、北部の集落からアルジェリアに向かっていたキャラバンを襲撃したという。

MNLAは声明で、「国軍の攻撃を受け、車両1台が全焼し、民間人少なくとも24人が処刑された」と明らかにした。

またMNLAは「生存者たちはもう1台の車に乗って避難し、我々に助けを求めてきた」と述べた。

ロイター通信は情報筋の話しとして、「車にはアルジェリアへの亡命を希望する移民たちが乗っていた」と伝えている。

MNLAはトゥアレグ族の若者で構成され、独自に策定した北部地域の平和・安全・開発のための恒久的戦略枠組み(CSP-PSD)に基づき、「アザワド」という独立国家の建設を目指している。

AP通信によると、国軍は16日にもトゥアレグ族が暮らす集落を襲撃、銃撃戦となり、MNLAの戦闘員4人が死亡したという。

軍政はコメントを出していない。

軍指導部は2020年のクーデターで政権を掌握。旧宗主国フランスとの関係を断ち、ロシアに急接近した。

軍政はその後、ワグネルと契約を結び、民間人を巻き込みながらイスラム過激派を掃討している。

しかし、国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織によるテロ攻撃は一向に収まらず、勢いを増しているように見える。

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