◎西アフリカのマリ、ブルキナファソ、ニジェールは10年以上にわたってサヘル地域に拠点を置くアルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。
マリ、首都バマコ、ロシアの民間軍事会社ワグネルの傭兵とみられる男たち(Getty Images)

西アフリカ・マリの軍事政権とロシアの民間軍事会社ワグネルが先月マリ北部で行われた軍事作戦中に数十人の民間人を殺害した。地元の市民団体が5日、明らかにした。

それによると、事件は6月20~29日にかけて行われた軍事作戦中に発生。軍政は市民団体の告発に関するコメントを出していない。

この地域にはかつて、トゥアレグ族の反政府勢力の拠点があった。

軍政とこの反政府勢力は戦争状態にある。一部の勢力は国際テロ組織アルカイダやその関連組織と同盟を結んでいる。

軍政とワグネルによる虐殺を目撃したという市民団体の代表はAP通信の取材に対し、「彼らは少なくとも46人の民間人を殺害し、金品や宝石を奪った」と語った。

西アフリカのマリ、ブルキナファソ、ニジェールは10年以上にわたってサヘル地域に拠点を置くアルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。

この3カ国の軍政は旧宗主国のフランスとの関係を断ち、ロシアに急接近。マリ軍政はワグネルと契約を結び、民間人を巻き込みながら過激派を掃討している。

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