◎競技場の入り口周辺には約5万人が集まっていたと伝えられている。
2022年8月29日/マダガスカル、首都アンタナナリボ(Liu Fang/AP通信)

アフリカ南東部・マダガスカルの国立競技場で群集事故が発生し、少なくとも12人が死亡、80人が負傷した。現地メディアが25日に報じた。

それによると、国立競技場ではインド洋諸島ゲームズの開会式が行われていたという。

競技場の入り口周辺には約5万人が集まっていたと伝えられている。

首相府の報道官は声明で、「これまでに12人の死亡を確認し、負傷者は80人ほどと報告を受けている」と明らかにした。

地元テレビ局が報じた映像には競技場の入り口周辺で呆然と立ちすくむ人々の姿が映っていた。それによると、一部の暴徒が競技場に入れろと暴れ出し、そのはずみで数十人が将棋倒しになったとみられる。

ソーシャルメディアで共有された動画には観客で埋め尽くされたスタンドの様子が映っていた。

この国立競技場では2019年にも似たような事故が起きている。この時は15人が死亡した。

インド洋諸島ゲームズは1977年に国際オリンピック委員会(IOC)によって創設され、モーリシャス、セイシェル、コモロ、マダガスカル、マヨット、レユニオン、モルディブの選手が参加している。

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