▽フランスはマダガスカルの旧宗主国である。
とマクロン仏大統領(AP通信).jpg)
フランスのマクロン(Emmanuel Macron)大統領が23日、アフリカ南東部沖の島国マダガスカルを訪問し、ラジョエリナ(Andry Rajoelina)大統領と会談した。
フランス大統領によるマダガスカル訪問は2005年のシラク(Jacques Chirac)元大統領以来20年振り。フランスはマダガスカルの旧宗主国である。
マクロン氏は首都アンタナナリボでラジョエリナ氏と会談し、エネルギー、農業、教育などいくつかの協定や覚書に署名した。
今回の訪問ではマダガスカルがフランス領である周辺の島々の領有権を主張していることや、1800年代後半にフランス軍によって殺害された国王の遺骨をフランスに返還するよう要求していることなど、植民地時代に端を発する複数の問題についても掘り下げる予定だ。
マクロン氏は10年近く前から東部で計画されている水力発電ダム建設のために、開発庁からの資金援助を約束した。
マクロン氏は24日にマダガスカル、モーリシャス、コモロ、セーシェル、フランス領レユニオンで構成されるインド洋委員会の首脳会議に出席する予定だ。中国、インド、EUは同委員会にオブザーバーとして参加している。
マダガスカルは1896年にフランスの植民地となり、1958年に共和制に移行、1960年に独立した。