スポンサーリンク
▽M23は長い間、コンゴ政府との直接交渉を要求してきた。
2025年3月1日/コンゴ民主共和国、北キブ州ゴマ、M23の戦闘員と支持者たち(Getty Images)

アフリカ中央部・コンゴ民主共和国最大の反政府勢力M23(3月23日運動)が17日、隣国アンゴラが仲介する和平交渉に参加しないと発表した。

M23が主導する「コンゴ川同盟」は声明で、「EUがルワンダ政府とM23に制裁を科したため、コンゴ政府との和平交渉から離脱する」と主張。EUとコンゴ政府を非難した。

またコンゴ川同盟はEUが和平交渉を「妨害」したことを遺憾に思うと述べた。

アンゴラは現在、アフリカ連合(AU)の輪番議長国を務めている。同政府は先週末、コンゴ政府とM23の代表団が18日に首都ルアンダで直接協議すると明らかにしていた。

M23は長い間、コンゴ政府との直接交渉を要求してきた。

一方、チセケディ(Félix Tshisekedi)大統領はM23との対話を拒否してきたが、東部地域での敗北を受け、再考せざるを得ない状況に追い込まれていた。

コンゴ川同盟は1月末に東部・北キブ州の最大都市ゴマを占領。その後、東部第2の都市である南キブ州ブカブに進軍、制圧した。

M23は2月初めに一方的に停戦を宣言したが、ゴマ郊外ではそれ以降も激しい戦闘が続いている。

コンゴのトゥルカ(Judith Suminwa Tuluka)首相は先月末、東部紛争における今年の死者数が7000人を超えたと明らかにした。

欧米諸国は隣国ルワンダによるM23への軍事支援を非難。一部の国は援助を停止した。

ルワンダ軍はM23を積極的に支援し、ゴマ市内で堂々と活動中。ゴマ郊外でコンゴ軍と交戦中という情報もある。

ルワンダ大統領府は1月末、「コンゴとの全面戦争に応じる用意がある」と表明した。

チセケディ氏はルワンダ政府がM23を使って侵略戦争を仕掛けていると主張。ルワンダをこれを否定している。

チセケディ政権は16日、アンゴラに代表団を派遣し、M23との協議に応じるとしていた。

コンゴ大統領府の報道官は17日、M23が代表団を派遣しないことについて、「どういう結果になるにせよ、政府はアンゴラに代表団を派遣する」と強調した。

M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元戦闘員で構成され、2009年3月に締結された和平協定により、コンゴ軍に編入された。

しかし、M23の戦闘員はコンゴ軍に編入された後もルワンダ国境付近で活動を続け、13年の紛争に敗れるとルワンダやウガンダに逃亡。21年11月頃から活動を活発化させ、北キブ州の複数の集落を占領した。

コンゴ、米国、国連安保理はルワンダ政府がM23を支援していると指摘。ルワンダは長年、この主張を否定してきた。

1994年のルワンダ大虐殺に関与したとされるフツ族の住民数千人がコンゴ東部に逃げ込んで以来、両国の関係は緊張状態にある。

M23はコンゴに逃げ込んだフツ族の掃討を目指しているものとみられる。ルワンダはコンゴ政府が組織的に大虐殺の加害者であるフツ族を匿っていると主張している。

ルワンダ大虐殺の犠牲者は80万~100万人と推定されている。フツ族の過激派はツチ族だけでなく、フツ族の穏健派も殺害した。

国連はコンゴ国内で活動するルワンダ兵を最大4000人と推定している。

政府とM23による戦争は世界最大級の人道危機に発展。700万人以上が避難を余儀なくされている。

ゴマには国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)の本部と南部アフリカ地域圏の基地があり、郊外の避難民キャンプでは数百万人がテント生活を送っている。

M23はブカブから30キロほど離れた地点にある空港も占拠した。

国際社会はこの紛争が1990年代から2000年代の第2次コンゴ戦争のような規模に発展することを恐れている。この戦争では500万~600万人が死亡したと推定されている。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク