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▽マシシの人口は約4万人。ゴマの北方約80キロに位置する。
反政府勢力「3月23日運動(M23)」の戦闘員(Getty Images)

アフリカ中央部・コンゴ民主共和国東部の北キブ州で同国最大の反政府勢力M23(3月23日運動)が攻勢を強めている。

現地メディアは5日、目撃者などの話しとして、M23が州都ゴマ郊外の町マシシを制圧したと報じた。

マシシの人口は約4万人。ゴマの北方約80キロに位置する。

M23は年明け直後に複数の集落を制圧し、支配地域を拡大したとされる。

政府と陸軍はコメントを出していない。

M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元戦闘員で構成され、2009年3月に締結された和平協定により、コンゴ軍に編入された。

しかし、M23の戦闘員はコンゴ軍に編入された後もルワンダ国境付近で活動を続け、13年の紛争に敗れるとルワンダやウガンダに逃亡。21年11月頃から活動を活発化させ、北キブ州の複数の集落を占領した。

コンゴ、米国、国連安保理はルワンダ政府がM23を支援していると指摘。ルワンダはこの主張を否定している。

1994年のルワンダ大虐殺に関与したとされるフツ族の住民数千人がコンゴ東部に逃げ込んで以来、両国の関係は緊張状態にある。

M23はコンゴに逃げ込んだフツ族の掃討を目指しているものとみられる。

国連はコンゴ国内で活動するルワンダ兵を最大4000人と推定している。

現在進行中の停戦協議はアンゴラが主導し、コンゴのチセケディFélix Tshisekedi大統領とルワンダのカガメ(Paul Kagame)大統領間で協議が行われてきた。しかし、この交渉は先月決裂。不安定な状態が続いている。

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