◎この油田は首都トリポリの南方約950キロに位置し、抗議デモの影響で2週間前に閉鎖された。
2022年4月22日/リビアの石油施設(Esam Omran Al-Fetori/ロイター通信)

リビア当局は21日、南部地域にある国内最大の油田が生産を再開したと発表した。

それによると、この油田は首都トリポリの南方約950キロに位置し、抗議デモの影響で2週間前に閉鎖されたという。

リビア国営石油会社(NOC)は声明で、シャララ油田(日量30万バレル)の不可抗力を排除し、フル生産を再開したと述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

現地メディアによると、燃料不足に抗議するデモ隊は7日、シャララ油田を急襲・占領したとされる。

NOCと東部政府は2週間にわたり、デモ隊のリーダーと交渉してきた。

デモ隊の広報担当を名乗る男はフェイスブックに声明を投稿。「会社と合意に達したため、デモを中止した」と書き込んだが、合意の詳細は明らかにしなかった。

この男によると、東部と南部の大部分を支配する元国軍将校ハフタル(Khalifa Haftar)司令官が交渉を仲介したという。

リビアは2011年の革命後、政治的な行き詰まりと争いにより東部と西部に分裂。2つの政府が発足した。混乱が収束する見通しは全く立っていない。

国連の承認を受けたドベイバ(Abdul Hamid Dbeibah)首相と対立する東部政府のバシャガ(Fathy Bashagha)首相はシルトに拠点を置き、2021年3月頃から権力闘争を続けている。

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