◎事故は東部トブルクの東方約60キロ地点で28日午後に転覆。乗っていたのは全員エジプト人であった。
アフリカ北部・リビア沖で13人の移民を乗せたボートが転覆し、12人が死亡、1人が救助された。地元当局が29日、明らかにした。
それによると、事故は東部トブルクの東方約60キロ地点で28日午後に転覆。乗っていたのは全員エジプト人であった。
リビアで人道支援を行っているNGOはフェイスブックに声明を投稿。「沿岸警備隊が1人を救助し、12人の遺体を港に移送している」と書き込んだ。
リビア政府はコメントを出していない。
リビアは2011年の革命以来、欧州への亡命を希望するアフリカ・中東・アジアの亡命希望者の中継地になっている。
先月初めにはトブルクの沖合でエジプトとシリアの移民32人を乗せたボートが転覆し、1人が死亡、22人が行方不明となった。
国際移住機関(IOM)によると、昨年リビア沖で死亡が確認された移民は962人。少なくとも1563人が行方不明になったという。
今年1月から10月29日の間に死亡が確認された移民は531人、行方不明者は754人。リビア沿岸警備隊が今年拘束した移民は2万人近くに達している。