◎リビアは2011年の革命以来、欧州への亡命を希望するアフリカ・中東・アジアの亡命希望者の中継地になっている。
リビア沖、亡命希望者を乗せた木造船(Getty Images)

国際移住機関(IOM)は16日、北アフリカ・リビア沖で移民船が沈没し、60人以上が行方不明になっていると報告した。

それによると、民間の船舶(NGO船とみられる)が25人を救助し、リビア当局に引き渡したという。

IOMは生存者の話しを引用し、「子供を含む61人が行方不明になり、溺死したと推定される」と明らかにした。

リビアは2011年の革命以来、欧州への亡命を希望するアフリカ・中東・アジアの亡命希望者の中継地になっている。

同国で活動する人身売買組織は不安定な情勢を利用して多くの利益を上げているとみられ、エジプト、アルジェリア、スーダンなど、少なくとも6カ国から移民を海岸に移送。頼りないゴムボートや木造船に乗せ、地中海に送り出している。

IOMは今年だけで2200人以上が地中海横断中に消息を絶ったと推定。この航路は世界で最も危険な亡命ルートのひとつとなっている。

AFP通信によると、今回の犠牲者のほとんどがナイジェリア、ガンビア、その他のアフリカ諸国出身者だという。

救助された25人はリビアの収容センターに移送され、医療支援を受けている模様。容体は明らかにされていない。

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