◎多くの民間人がこの戦闘に巻き込まれ、少なくとも1人が死亡、22人が負傷し、病院に搬送された。
2022年5月17日/リビア、首都トリポリの通り、東部政府の部隊(Getty Images/AFP通信)

リビア西部沿岸の町で国軍と民兵が衝突し、民間人少なくとも1人が死亡した。地元当局が18日、明らかにした。

それによると、現場は首都トリポリの西方約40キロに位置する港町。この戦闘により、市内の学校が閉鎖を余儀なくされたという。

AP通信の取材に応じた当局者は、「多くの民間人がこの戦闘に巻き込まれ、少なくとも1人が死亡、22人が負傷し、病院に搬送された」と語った。

また当局者は「100世帯以上が避難を余儀なくされた」と述べた。

リビア赤新月社はSNSに声明を投稿。戦闘が起きた地域に残っている市民を避難させるための人道回廊を確保するよう関係者に訴えた。

APによると、地元の長老らが双方の仲介に入り、その結果、戦闘は18日の昼過ぎに収まったという。

戦闘を起こしたのはトリポリに拠点を置くドベイバ政権側の部隊とみられる。ドベイバ(Abdul Hamid Dbeibah)首相の報道官はこの件に関するコメントを出していない。

ドベイバ氏はカダフィ(Muammar Gaddafi)大佐討伐後、国連の支援を受けることとなったが、2021年後半に予定されていた選挙を実施できず、国際社会を失望させた。

ドベイバ政権と対立するもうひとつの政府を率いるバシャガ(Fathy Bashagha)首相は東部の港町シルトに拠点を置き、21年3月頃から権力闘争を続けている。

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