リビア東部政府、スーダン移民700人を本国に強制送還
中央部と東南部で最近拘束された700人のスーダン人が18日に陸路でスーダンに強制送還された。
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アフリカ北部・リビア当局がスーダン移民700人を本国に送還した。東部政府が19日、明らかにした。
それによると、中央部と東南部で最近拘束された700人のスーダン人が18日に陸路でスーダンに強制送還されたという。
送還された一部の人々は肝炎やエイズを含む感染症に罹患していた。当局は安全保障上の理由により送還したと説明したが、詳細は明らかにしなかった。
東部地域では国内のほとんどの油田を支配下に置く軍閥トップの実力者である元国軍将校のハフタル(Khalifa Haftar)司令官が移民の取り締まりを強化している。
東部の沿岸警備隊は先週、トブルク沖で欧州行きの移民80人を乗せた船を拿捕したと発表した。
今週初めには首都トリポリの東方約800キロに位置する町で人身売買組織の支配下にあったスーダン人104人が解放された。
リビアは2011年の革命以来、欧州への亡命を希望するアフリカ・中東・アジアの亡命希望者の中継地になっている。
同国で活動する人身売買組織は不安定な情勢を利用して利益を上げているとみられ、エジプト、アルジェリア、スーダンなど、少なくとも6カ国から移民を北部の海岸に移送。ゴムボートや木造船に乗せ、地中海に送り出している。
隣国チャドの国境近くの砂漠地帯では5月、スーダン移民7人の遺体が見つかった。