◎アフリカ大陸の移民は地中海に面するリビアやチュニジアの海岸から頼りないボートに乗り、西欧の豊かな国(主にイタリア)を目指す。
移民を輸送する人道船オーシャンバイキングは2日、リビア沖で西欧への亡命を目指す亡命希望者を救助したと報告した。
それによると、救助されたのは未成年約40人と女性9人を含む92人。ゴムボートにライフジャケットを着用せず乗船し、いつ転覆してもおかしくない状態だった。
オーシャンバイキングによると、火傷を負っている者が数人いるという。
アフリカ大陸の移民は地中海に面するリビアやチュニジアの海岸から頼りないボートに乗り、西欧の豊かな国(主にイタリア)を目指す。
この地中海ルートは世界で最も危険な亡命ルートのひとつだが、多くのアフリカ、中東、アジアの移民が利用するようになった。
オーシャンバイキングの広報担当は今週、「移民が暴力にさらされている証拠を持っている」」と述べていた。
また広報担当は「EUは移民問題を放置しているリビア政府に支援を送っている」と非難した。
オーシャンバイキングは公式ウェブサイトに声明を投稿。「救助現場から800km以上離れたイタリア南部サレルノの港に向かっている」と報告した。
国際移住機関(IOM)によると、昨年地中海ルートで消息を絶った移民は確認できているだけで1500人近くにのぼったという。