◎リベリアの刑務所は深刻な過密状態にあり、受刑者は十分な食事や基本的な医療を受けることができない。
アフリカ西部・リベリアの首都モンロビア郊外にある刑務所から47人の受刑者が脱走した。警察が9日、明らかにした。
法務省は声明で、「脱獄を許したのは刑務所のセキュリティ・システムの欠陥が原因だ」と述べ、責任者らを批判した。
この刑務所はモンロビアの北東約55キロの町にある。
同省は 「この事件を深く憂慮しており、脱獄囚を逮捕するために必要なあらゆる措置を講じている 」と述べた。
それによると、国家警察が逃亡所の捜索を支援するため、この地域に増員を派遣したという。
リベリアの刑務所は深刻な過密状態にあり、受刑者は十分な食事や基本的な医療を受けることができない。
昨年はモンロビアの刑務所で食料が不足。他の2つの刑務所でも食料不足のため、受刑者の受け入れが一時停止された。
これらの刑務所には裁判を待つ多数の被拘禁者で勾留されている。国連が22年11月に公表したレポートによると、同国の刑務所に収容されている人の73%が裁判を待つ被拘禁者であった。