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インターポール、アフリカでサイバー犯罪一斉摘発、1200人逮捕

この種の詐欺はアフリカ大陸で一般的になっており、2024年には数千人が逮捕されるなど、この地域の警察は大規模な摘発を続けている。
国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)のエンブレム(Getty Images)

国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)は22日、2カ月間にわたる大規模なサイバー犯罪捜査により、アフリカ大陸で1209人の容疑者を逮捕し、約9740万ドル相当の資産を回収したと明らかにした。

それによると、「オペレーション・セレンゲティ2.0」と名付けられたこの作戦は6月から8月にかけて実施され、アフリカ18カ国とイギリスの捜査官が参加。オンライン詐欺、ランサムウェア、ビジネスメール詐欺など、有害なサイバー犯罪組織を摘発したという。

インターポールは声明で、これらの詐欺による被害者は約8万8000人にのぼると述べた。

またインターポールは「アンゴラの捜査当局が60人の中国人による暗号資産詐欺拠点を解体した」と明らかにした。

この摘発により、3700万ドル相当の資産が押収された。アンゴラ政府はこの資産を脆弱な地域の電力供給支援に活用する計画だ。

ザンビアでは高利回りの暗号資産詐欺で6万5000人以上をだまし、3億ドルを超える被害を出した組織が摘発された。

インターポールによると、ザンビアの摘発で15人が逮捕され、携帯電話やパソコンなど、詐欺に使われたツールを押収したという。

この種の詐欺はアフリカ大陸で一般的になっており、2024年には数千人が逮捕されるなど、この地域の警察は大規模な摘発を続けている。

インターポールはテロ対策、金融犯罪、児童ポルノ、サイバー犯罪、組織犯罪などの分野で、各国警察が相互に連絡を取り合い、容疑者や犯罪者を追跡できるように活動している。

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