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エチオピア南部で土砂崩れ、50人死亡、125人行方不明


被害の全容は明らかになっておらず、犠牲者の数はさらに増える可能性が高い。
2026年3月10日/エチオピア南部、土砂崩れが発生した地区(AP通信)

エチオピア南部で大規模な土砂崩れが発生し、少なくとも50人が死亡、125人が行方不明になっている。地元当局が12日、明らかにした。

それによると、土砂崩れは南部ガモ・ゾーン(Gamo Zone)で発生し、少なくとも3つの集落が被害を受けたとされる。このエリアでは1週間ほど続いた雨の影響で地盤が緩み、山腹が崩れ落ちて土砂が集落をのみ込んだという。

AP通信は地元当局者の話しとして、「これまでに50人の遺体が収容され、125人が行方不明になっている」と報じた。現場では地元住民や救助隊が手作業で土砂を掘り返しながら捜索を続け、これまでに泥の中から1人が救助されたという。

土砂崩れは10日に発生したと伝えられている。

当局によると、これまでに発見された犠牲者の多くは厚い泥に埋まった状態だった。被害の全容は明らかになっておらず、犠牲者の数はさらに増える可能性が高い。

現場は山地が多い農村地域で、道路などのインフラも限られている。このため重機の投入が難しく、救助活動は住民による手作業に頼る部分が大きいとみられる。泥や岩が広い範囲に広がり、行方不明者の捜索には時間がかかる見通しだ。

中央政府は犠牲者と遺族に哀悼の意を示すとともに、雨が続いていることから住民に対し、土砂災害の危険がある高地や斜面近くの地域から安全な場所へ移動するよう呼びかけた。

エチオピアでは雨季になると洪水や地滑りが頻繁に発生する。特に南部の山岳地帯では土壌が不安定で、大雨によって斜面が崩れやすい状況にある。2024年7月にも同じ南部地域で大規模な地滑りが起き、229人が死亡するなど深刻な被害が出た。

今回の災害でも土砂に埋まった家屋や畑が各地で確認され、市民生活への影響が広がっている。地元当局は捜索活動を続けるとともに、さらなる地滑りの発生に警戒を強めている。

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