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コンゴ東部のコルタン鉱山で土砂崩れ、200人超死亡


事故は州都ゴマの郊外にある鉱山で3日に発生。大雨により地盤が緩んだとみられる。
コンゴ民主共和国、東部・北キブ州の鉱山(Getty Images)

コンゴ民主共和国東部・北キブ州にあるコルタン鉱山で大規模な土砂崩れが発生し、200人以上が死亡した。中央政府が4日、明らかにした。

それによると、事故は州都ゴマの郊外にある鉱山で3日に発生。大雨により地盤が緩んだとみられる。北キブ州を統治する反政府勢力「M23(3月23日運動)」は死者数を5~6人と報告していた。

ロイター通信は政府当局者の話しとして、「200人以上が死亡し、そのうち約70人は子どもと報告を受けている」と報じた。負傷者も多数確認され、その一部はゴマの病院に搬送されたという。

この鉱山は世界のコルタン生産の約15%を占める重要な採掘地とされる。コルタンは希少金属タンタルを含む鉱石で、スマートフォンやパソコン、航空機部品などの電子機器に広く使用される素材で、世界的な需要が高い。

しかし、同鉱山は安全性の低い手掘りの坑道が多く、構造的な脆弱性を抱えている。大雨による斜面への浸水と土壌の弱化が引き金となり、トンネルや採掘区域が崩壊したとの分析が出ている。事故当時、多数の鉱夫や子どもを含む地元住民が現場で働いていたとみられる。

この鉱山は2014年以降、急速に採掘エリアが拡大し、鉱山周辺には多数の小規模採掘者が集まっていた。これらの採掘者は軽装備で地下に入り込み、危険な環境下で作業しているため、土砂崩れや崩落事故が発生しやすい状態だった。1月末に発生した崩落事故でも200人以上が死亡している。

北キブ州を統治するM23は2024年以降、この地域の鉱山を実質的に支配している。このため救援活動や状況把握が難航しているとの指摘がある。M23は「5〜6人が死亡した」と主張している。

中央政府は声明で、事故の犠牲者とその遺族に哀悼の意を表明するとともに、現場での安全対策の強化と鉱山管理の改善を進める必要性を強調した。しかし、現実には多くの小規模採掘者が生活のために危険な採掘現場に入り続けており、抜本的な安全対策の実施には時間がかかる見込みだ。

今回の土砂崩れはコンゴ東部における鉱業活動の危険性と、紛争地域での資源採掘が抱える構造的な脆弱性を改めて浮き彫りにした。政府や国際社会による支援と安全基準の確立が急務となっている。

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