◎ルト大統領は先週4日間の日程で米国を訪問。バイデン大統領から「大胆なリーダーシップ」を称賛されていた。
ケニアのルト(William Ruto)大統領は30日、先週の米国訪問の際に使用したプライベートジェットの費用が120万ドルにのぼったという現地メディアの報道を否定し、わずか7万6000ドルであったと明らかにした。
ルト氏は声明で、「国営ケニア航空に専用機の準備を要請したが、友人たちがより安いジェット機を提供してくれた」と述べた。
ルト氏は先週4日間の日程で米国を訪問。バイデン(Joe Biden)大統領から「大胆なリーダーシップ」を称賛されていた。
ケニア政府は高官らが外国を訪問する際、ケニア航空から専用機を借りている。
一部の地元メディアはルト氏の代表団がプライベートジェットで旅行を満喫したと報じ、騒動に発展した。
ルト氏はプライベートジェットの費用について、「ケニア航空の専用機より安い」と述べたが、根拠は示さなかった。
ルト政権は財政健全化の一環として、公費の削減と増税を提唱している。
政府は来年度の増税で3000億ケニア・シリング(約3600億円)の歳入増を見込んでいる。
ルト氏は今月初め、増税を擁護し、国民に理解を求めた。「私は借金苦の国を統治するつもりはありません。私たちは歳出を抑えなければならないのです」