◎同国では先月25日に政府与党の増税法案が国会で可決されて以来、デモ隊が国会議事堂に突入するなど、3種間にわたって混乱が続いている。
ケニアのルト(William Ruto)大統領は11日、政府与党に対する抗議デモが続いていることを受け、ほぼ全ての閣僚を解任し、国民に寄り添った新政権を樹立すると約束した。
ルト氏はテレビ演説で内閣改造を発表。全大臣を解任したと明らかにした。
ルト氏は内閣改造について、「国民の声に耳を傾けたうえでの決断であり、閣僚らと協議し、新政権を樹立することで一致した」と語った。
同国では先月25日に政府与党の増税法案が国会で可決されて以来、デモ隊が国会議事堂に突入するなど、3種間にわたって混乱が続いている。
機動隊の取り締まりにより、少なくとも39人の参加者が死亡、270人以上が逮捕された。
ルト氏は法案に署名しないと約束したが、抗議デモは収まらず、ルト氏に責任を求める声が高まっていた。
ルト氏によると、大統領首席補佐官は留任する予定。
ルト氏は会見の中で、「新政権は国債の重荷に対処し、雇用機会を拡大し、政府機関の浪費と不必要な支出を抑制し、汚職を打ち負かし、緊急かつ不可逆的な抜本的改革を実施する」と述べた。
ルト氏は22年の選挙後、21人の閣僚を任命した。批評家たちはルト氏が「取り巻き」を閣僚に選び、「身内びいきな仲良し内閣」を発足させたと批判していた。