ケニア抗議デモ、警察官が男性射殺、殺人の疑いで逮捕
射殺された男性はデモの現場近くでマスクを売っていた行商人とみられ、2人の警察官に進路を阻まれ、立ち去ろうとした際、撃たれたという。
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アフリカ東部・ケニアの首都ナイロビで17日、男性ブロガーの死に抗議するデモが激化し、一部の暴徒と警察が衝突した。
AP通信によると、武装した機動隊員が非武装とみられる男性に向けてショットガンを発射したという。男性は頭を撃たれ、病院で治療を受けたものの、助からなかった。
オンラインメディアなどに記事を投稿していたアルバート・オワンガ(Albert Ojwang、31歳)さんは先週末、ナイロビ中央警察署に連行された後、死亡した。
警察は当初、オワンガさんが留置場内で自殺したと主張していたが、その後謝罪し、捜査を開始したと明らかにした。
オワンガさんは6日、西部のビクトリア湖近くの町で逮捕され、ナイロビに連行された。
警察は逮捕の理由について、「オワンガさんがソーシャルメディアで警察幹部に関する虚偽の情報を拡散した」と説明していた。
事件を調査する独立警察監視機関(IPOA)は13日、解剖の結果、オワンガさんが暴行を受けた可能性が高いと指摘。同署の幹部らを逮捕したと発表した。
AP通信によると、射殺された男性はデモの現場近くでマスクを売っていた行商人とみられ、2人の警察官に進路を阻まれ、立ち去ろうとした際、撃たれたという。
ナイロビ警察は声明でこの男性を撃った警察官を逮捕したと発表した。
地元メディアによると、機動隊の取り締まりにより少なくとも10人が負傷し、病院に搬送されたという。
一部の暴徒は車やバイクに火を放ち、略奪も確認された。