◎このヘリにはソマリアに拠点を置くイスラム過激派組織アルシャバーブの侵入を阻止するためにこの地域に派遣された兵士が乗っていた。
ソマリア、イスラム過激派組織アルシャバーブの戦闘員(ロイター通信)

東アフリカ・ケニアのソマリア国境近くに空軍のヘリコプターが墜落し、乗員8人全員が死亡した。国防省が19日、明らかにした。

それによると、このヘリにはソマリアに拠点を置くイスラム過激派組織アルシャバーブの侵入を阻止するためにこの地域に派遣された兵士が乗っていたという。

墜落の原因は明らかになっておらず、地元メディアによると、陸軍と警察が現場を封鎖し、調査に当たっているようだ。

国防省の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「ヘリは夜間パトロール中に墜落した」とツイートした。

また報道官は「国防省の事故調査委員会の委員が現場に向かっている」と明らかにした。

AP通信は警察関係者の話しとして、「現場で乗員8人全員の死亡を確認した」と伝えている。

ケニア軍はアフリカ連合ソマリア移行ミッション(ATMIS)の方針に基づき、2011年にソマリアに部隊を派遣。アルシャバーブとの戦いを支援している。

ソマリア軍は現在、自国の安全保障をAUから引き継ぐ準備を進めている。これに伴い、ATMISも段階的に撤退する予定だ。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、同国南部と中部の大部分を支配し、首都モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。

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