◎政府と組合の交渉は難航し、解決の見通しは立っていない。
ケニアの医療サービスがストライキの影響で悪化、多くの市民が病院を受診できずにいるようだ。現地メディアが2日に報じた。
賃上げと労働条件・環境の改善を求める国立病院の医師ら数千人は3月15日にストを開始。薬剤師、歯医者、看護師もこれを支持している。
政府と組合の交渉は難航し、解決の見通しは立っていない。
ストを起こした医師たちは賃上げ、時間外労働を強制する風土、研修医の追加採用などを求めている。
首都ナイロビでは2日、数百人規模の集会が開かれた。これに参加した男性は地元テレビ局の取材に対し、「政府は2017年に組合と約束した協約を無視し、安月給で医師に労働を強制している」と語った。
地元メディアによると、一部の病院は医師の給与を数か月分滞納している。
1日の集会にはこれまで参加を見送っていた臨床医も参戦した。
3週目に突入したストの影響は全国に拡大。多くの患者が国立病院から追い出され、路上に放置されている。
経済的に余裕のある患者は私立病院に通うことができる。