◎グッドニュース・インターナショナル教会の牧師、ヌセンゲ容疑者は先週、信者を洗脳し、死に追いやったとして逮捕された。
ケニアの警察当局は23日、南東部キリフィの町マリンディにあるカルト教団施設内で39人の遺体を発見・収容したと発表した。
グッドニュース・インターナショナル教会の牧師、ヌセンゲ(Makenzie Nthenge)容疑者は先週、信者を洗脳し、死に追いやったとして逮捕された。
マリンディ警察によると、教団が所有する土地を捜索した結果、埋葬された39人の遺体を発見したという。死因は明らかにされていない。
警察は先週、この教団施設内で餓死したとされる4人の遺体を収容しており、犠牲者はこれで43人となった。
警察は地元住民から「イエス・キリスト(Jesus Christ)に会えると信者を騙し、餓死者が出ている」という情報を受け、捜査に当たった。
ヌセンゲ容疑者は殺人罪などで近く起訴されると伝えられている。警察は容疑者の認否を明らかにしていない。
施設内で保護された11人はヌセンゲ容疑者の「お告げ」に従い、キリストに会うために断食していたとみられる。
警察は21日からこの施設を捜索。墓地を発見した。
地元メディアによると、ヌセンゲ容疑者は警察の取り調べに対し、「私はキリストの使い」「神の声に従いなさい」「飢えに耐えればキリストに会える」などと証言したという。
ヌセンゲ容疑者は子供2人が親に餓死させられた2つの事件で逮捕・起訴され、先月保釈金を支払い保釈されていた。容疑者は無罪を主張している。
マリンディの自治体は一部地域でカルトが蔓延していると警告し、裁判所にヌセンゲ容疑者を保釈しないよう要請している。