◎国家警察はグッドニュース・インターナショナル教会の広大な敷地で行方不明者の捜索を続けている。
ケニア地裁は1日、南東部キリフィの町マリンディのカルト教団指導者に対し、無許可でスタジオを運営し、映画を配給した罪で懲役18カ月を言い渡した。
グッドニュース・インターナショナル教会の牧師ヌセンゲ(Paul Mackenzie Nthenge)被告は「断食すればイエス・キリスト(Jesus Christ)に会える」と信者を洗脳し、400人以上を殺害したとして今年4月に逮捕・送検された。
地元メディアによると、ヌセンゲ被告の弁護士は控訴する意向を示している。
ヌセンゲ被告は教団施設内で映画を配給したことについて、「ライセンスが必要だとは知らず、信者から集めた現金はすべて返金した」と主張していた。
一方、検察はヌセンゲ被告が説教や映画を利用して信者を過激化させたとして告発。この裁判はまだ始まっていない。
ヌセンゲ被告は信者の一部が学校に行くことを拒否したり、病気になっても病院に行くことを拒むようになったと告発されたが、この民事裁判では無罪を言い渡されている。
国家警察はグッドニュース・インターナショナル教会の広大な敷地で行方不明者の捜索を続けている。
この大量虐殺事件に関する裁判も始まっておらず、検察はヌセンゲ被告を起訴できずにいる。
検察はヌセンゲ被告が断食すればキリストに会えると洗脳し、数百人を餓死させたと主張。被告側はこの主張を否定し、「信者が自らの意思で断食し、同僚に遺体を埋葬するよう求めていた」と反論している。
検察は先月、警察による捜査が進む中、ヌセンゲ被告と教団関係者の勾留期間を6カ月延長するよう裁判所に申請した。
警察は教団の敷地で新たな集団墓地を発見したと報告しているが、遺体を掘り起こす時期は明らかにしてない。
地元の活動家や人権団体はこの教団に関連する行方不明者の数を500~800人と報告している。