◎ガチャグア前副大統領は今年6月の反政府デモを支持し、さらに複数の汚職や不正行為に関与したと告発されている。
アフリカ東部・ケニアの高等裁判所は10月31日、ガチャグア(Rigathi Gachagua)前副大統領の弾劾を差し止める裁判所の命令を無効とし、キンディキ(Kithure Kindiki)新副大統領の就任を認めた。
議会下院(定数349)は今月初め、上院(定数67)はその翌週にガチャグア氏の不信任決議案を賛成多数で可決した。
ガチャグア氏は16日の上院公聴会で疑惑を全て否定し、決議案を否決するよう訴えていた。同日午後にも尋問を受ける予定であったが、同氏が体調を崩し中止となった。
そしてガチャグア氏は胸の痛みを訴え病院に搬送、入院した。ガチャグア氏の弁護団は退院まで公聴会を延期するよう求めていたが、上院は決議案を可決、キンディキ氏の副大統領就任が決まった。
高裁はガチャグア氏の上院公聴会が終わっていないとして、後任の就任を差し止める地裁の命令を無効とし、キンディキ氏の就任を認めた。
ガチャグア氏の弁護団は高裁で、「国会は不正疑惑の証拠がないにもかかわらず、弾劾審理を強行した」と主張している。
ガチャグア氏は今年6月の反政府デモを支持し、さらに複数の汚職や不正行為に関与したと告発されている。
ルト(William Ruto)大統領は側近の1人であるキンディキ氏を副大統領に指名。上下両院はこれを承認した。