▽隣国ソマリアに拠点を置くイスラム過激派組織アルシャバーブは19年1月、ナイロビ市内のホテルと複合施設を襲撃し、21人を殺害した。

アフリカ東部・ケニアの裁判所は22日、首都ナイロビのホテルで2019年に発生したテロ事件の実行犯をほう助したとして、2人の被告に有罪評決を言い渡した。
隣国ソマリアに拠点を置くイスラム過激派組織アルシャバーブは19年1月、ナイロビ市内のホテルと複合施設を襲撃し、21人を殺害した。
政府は当時、12時間以上に渡る包囲戦の末、アルシャバーブの戦闘員全員を殺害したと発表。何人が襲撃に関与したかは明らかになっていない。
ケニア当局は同年末、アルシャバーブの施設侵入を支援したとして、ケニア国籍の3人の男を逮捕。第3の容疑者は司法取引に応じ、実刑を免れた。
この3人は銃撃犯に資金と後方支援を提供した罪に問われていた。
検察によると、2人はアルシャバーブの戦闘員が偽造身分証明書を入手する手助けをしたという。
アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、2007年以来、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、首都モガディシオ近郊まで支配地域を拡大している。
ソマリア政府とアルシャバーブは戦争状態にある。
アルシャバーブは過去にもケニア国内でテロを決行。2013年にはショッピングモールで67人を、15年には北東部ガリッサの大学で150人近くの学生を殺害した。