◎建設費用は約11億ドルと見積もられている。
ケニアのルト(William Ruto)大統領は10日、エネルギーコスト削減に向け、タンザニアの中心都市ダルエスサラームから首都ナイロビを結ぶ天然ガスパイプラインの建設を推進する意向を示した。
政府報道官によると、このパイプラインは全長約600kmで、ダルエスサラームからケニア南部のモンバサを経由し、ナイロビを結ぶ予定だという。
建設費用は約11億ドルと見積もられている。
ルト氏は10日、就任後初となる首脳会談を行うためにタンザニアを訪問し、ハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領と会談した。
ルト氏は会談後の記者会見でこの建設プロジェクトを推進すると表明し、「天然ガスの輸入増は産業部門と家庭の電気・ガス料金を抑えるだろう」と語った。
ルト氏の前任であるケニヤッタ(Uhuru Kenyatta)前大統領は昨年5月、ハッサン氏との首脳会談でこの建設プロジェクトの予備協定に調印した。
地元メディアによると、このパイプライン計画はケニアとタンザニアにおける長期インフラ開発プロジェクトの一部だという。