◎グッドニュース・インターナショナル教会の牧師ヌセンゲ容疑者は「断食すればイエス・キリストに会える」と信者を洗脳していたとされる。
ケニア当局は13日、南東部キリフィの町マリンディにあるカルト教団施設内で発生した信者の大量死事件について、新たに22人の遺体を収容したと発表した。
これでこの事件の死者数は201人となった。
中央政府と共に捜索活動を行っている地方政府の報道官は記者会見で、「13日の捜索で集団墓地から新たに22人の遺体を掘り起こした」と語った。
グッドニュース・インターナショナル教会の牧師ヌセンゲ(Paul Mackenzie Nthenge)容疑者は「断食すればイエス・キリスト(Jesus Christ)に会える」と信者を洗脳していたとされる。
警察はヌセンゲ容疑者を含む教団関係者26人を逮捕し、森林に囲まれた教団の敷地を捜索している。
当局はこれまでに広大な敷地内で数十の集団墓地を発見、遺体を掘り起こした。ケニア赤十字社などによると、この地域で教団の活動に参加したとされる市民数百人が行方不明になっているという。
ヌセンゲ容疑者は4月15日に世界の終わりが来ると予言し、その前に断食して飢え死にすればイエス・キリストに確実に会えると信者を洗脳したとされる。
地裁は今週、逃亡や証拠隠滅の恐れがあるとして、この怪しげな伝道師の保釈請求を棄却した。
警察によると、今週新たに1人を逮捕し、この事件の逮捕者は26人となった。
12日には1つの集団墓地から12人の子供を含む29人の遺体が発見された。
ルト(William Ruto)大統領はこの事件を調査する委員会を設置。裁判所は教団指導者らを勾留するよう命じた。
地元メディアによると、調査委員会は地方政府や情報機関が教団の危険性を認識していたかどうかなどを検証する予定。
ルト氏は今週、宗教関連の規則や規制を見直すタスクフォースを新たに設置した。