◎ケニアでは6月末に政府与党の増税法案が国会で可決されて以来、デモ隊が国会議事堂に突入するなど、1カ月以上にわたって混乱が続いている。
ケニアの首都ナイロビで8日、ルト(William Ruto)大統領に辞任を求める抗議デモが暴動に発展した。
デモ隊はルト氏と新内閣に不満を表明し、店舗を略奪したり、車に火を放ったりした。
機動隊はこれに催涙ガス弾やゴム弾などで応戦。170人以上を逮捕した。
ケニアでは6月末に政府与党の増税法案が国会で可決されて以来、デモ隊が国会議事堂に突入するなど、1カ月以上にわたって混乱が続いている。
機動隊の取り締まりにより、少なくとも50人のデモ参加者が死亡、数百人が逮捕された。
デモはルト氏が増税法案を撤回した後も続いている。地元メディアによると、このデモに主催者はおらず、若者たちがSNSで参加を募っているという。
市内の企業や小売店はデモに先立ち軒並み営業を休止。バスも市中心への運行を取りやめた。
警察はナイロビにつながる主要道路に検問所を設置。大統領府や国会ゲートも封鎖された。
警察によると、放火や公務執行妨害などにより、174人を逮捕したという。一部の地元メディアは数十人が負傷し、病院に搬送されたと伝えている。