◎上院はガチャグア副大統領が胸の痛みで病院に搬送されてから数時間後、賛成54ー反対13で決議案を可決。罷免に必要な3分の2を大幅に上回った。
2024年10月17日/ケニア、首都ナイロビ、議会上院(ロイター通信)

アフリカ東部・ケニアの議会上院(定数67)は17日、ガチャグア(Rigathi Gachagua)副大統領の不信任決議案を賛成多数で可決した。

上院はガチャグア氏が胸の痛みで病院に搬送されてから数時間後、賛成54ー反対13で決議案を可決。罷免に必要な3分の2を大幅に上回った。

議会下院(定数349)は先週、この決議案を圧倒的賛成多数で可決していた。

ケニアで現職の副大統領が罷免されたのは初めて。

ガチャグア氏は今年6月の反政府デモを支持し、さらに複数の汚職や不正行為に関与したと告発されている。

この事態を受け、ルト(William Ruto)大統領の与党・国家統一党がガチャグア氏の弾劾動議を提出した。

ガチャグア氏は16日午前、上院公聴会で疑惑を全て否定し、決議案を否決するよう訴えていた。午後にも尋問を受ける予定であったが、同氏が体調を崩し中止となっていた。

そしてガチャグア氏は胸の痛みを訴え病院に搬送、入院する運びとなった。

弁護団は公聴会を22日まで延期するよう求めていた。

しかし、上院はガチャグア氏の弁明分が既に提出されているとして、不信任決議案の審理を続け、予定通り、17日に採決を行った。

ガチャグア氏の弁護団は17日、公聴会が終わる前に決議案を採決することはできないと主張。憲法裁判所に異議を申し立てるとした。

ガチャグア氏が入院している首都ナイロビの病院の責任者は記者団に対し、「副大統領は最大3日間、経過観察を受けることになる」と語った。

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