◎上院の採決時期は未定。成立には3分の2以上の賛成が必要である。
アフリカ東部・ケニアの議会下院(定数349)が8日、ガチャグア(Rigathi Gachagua)副大統領の不信任決議案を賛成多数で可決した。
下院は賛成281ー反対44で動議を可決、上院(定数67)に送った。
上院の採決時期は未定。成立には3分の2以上の賛成が必要である。
上院が可決すれば、ガチャグア氏は自動的に失職するが、憲法裁判所に異議を申し立てることができる。
ガチャグア氏は6月の反政府デモを支持し、さらに複数の汚職や不正行為に関与したと告発されている。
この事態を受け、ルト(William Ruto)大統領の与党・国家統一党は先週、ガチャグア氏の弾劾動議を提出した。
ガチャグア氏は不正行為への関与を否定している。
首都ナイロビのスタジアムでは4日、ガチャグア氏の支持者と反対者が公開討論会で衝突。観客席で椅子の投げ合いとなり、複数人が負傷、警察が介入する事態となった。
ガチャグア氏は与党議員が告発した資産の一部について、亡き兄から受け継いだものと説明している。
またガチャグア氏は公費で自宅を改装したという告発を擁護。「威厳を保つために必要であった」と述べた。