◎野党は今月初めまで週に2回抗議デモを行っていた。
ケニアの野党党首は13日、与党との協議が進んでいるにもかかわらず、イスラム教の断食月「ラマダン」明けに反政府デモを再開すると宣言した。
昨年の大統領選に立候補したオディンガ(Rila Odinga)議員は首都ナイロビで13日に開かれた集会に出席。「ラマダン終了後にデモ再開の詳細を発表する」と語った。
一部の地元メディアは関係者の話として、「16日に複数の野党が参加する大規模集会を予定している」と報じた。
野党は今月初めまで週に2回抗議デモを行っていた。
一部地域のデモは暴動に発展し、治安部隊の取り締まりで4人が死亡。各地で略奪や放火が相次ぎ、ケニヤッタ(Uhuru Kenyatta)前大統領の私邸も焼き払われた。
デモ隊は政府に▽インフレ解消▽2022総選挙の結果を処理したコンピューター・サーバーの情報開示を求めている。
最高裁は選挙管理委員会がデータを改ざんしたという野党の主張を退けている。
ルト(William Ruto)大統領は今月初め、野党にデモを中止し、話し合いに応じるよう要請した。
オディンガ氏はデモを中止し、その後、双方の代表による話し合いが始まった。
しかし、野党はこの数日、政府が話し合いを軽んじていると非難していた。
AP通信は関係者の話を引用し、「オディンガ氏は話し合いと抗議デモを並行して行う」と報じている。