◎オディンガ氏は昨年の大統領選でルト大統領に敗れた。
ケニアの野党党首であるオディンガ(Rila Odinga)議員は1日、ルト政権とインフレに抗議するデモの呼びかけを維持し、政府に誠実な対応を求め続けると表明した。
デモ隊は政府に▽インフレ解消▽2022総選挙の結果を処理したコンピューター・サーバーの情報開示を求めている。
オディンガ氏は昨年の大統領選でルト(William Ruto)大統領に敗れた。
最高裁は選挙管理委員会が選挙結果を改ざんしたという野党の主張を退けている。
野党とルト政権は問題解決に向けた協議を進めているが、オディンガ氏は今月初めにイスラム教の断食月「ラマダン」明けに反政府デモを再開すると宣言。多くの若者が首都ナイロビやその他の都市で暴れ始めた。
オディンガ氏はルト(William Ruto)大統領に対し、「警察は暴力団のように振る舞い、平和的な抗議デモを弾圧している」と主張した。
これに対し大統領府の報道官は、「政府は野党連合に暴力や器物損壊を避けるよう強く求め、市民の権利と財産を保護するために必要な措置を取る」と警告した。
また報道官はオディンガ氏に対し、野党の超党派が承認した協議結果を受け入れるよう促した。
オディンガ氏は与党が大統領選の結果を改ざんしたと主張している。
ケニアはウクライナ危機に端を発するインフレと通貨安に悩まされ、多くの市民が生活を維持することに苦労している。東アフリカの広い範囲で続く記録的な干ばつも危機に拍車をかけた。