◎ガチャグア副大統領は今年6月の反政府デモを支持し、さらに複数の汚職や不正行為に関与したと告発されている。
アフリカ東部・ケニアの議会上院は17日、ガチャグア(Rigathi Gachagua)副大統領が体調不良で入院したことを受け、同氏の弾劾審理を一時中断した。
議会下院(定数349)は先週、ガチャグア氏の不信任決議案を賛成281ー反対44で可決、上院(定数67)に送った。
ガチャグア氏は15日、上院公聴会で疑惑を全て否定し、決議案を否決するよう訴えていた。
上院は17日午後に採決を行う予定であった。成立には3分の2以上の賛成が必要だ。
ガチャグア氏は今年6月の反政府デモを支持し、さらに複数の汚職や不正行為に関与したと告発されている。
この事態を受け、ルト(William Ruto)大統領の与党・国家統一党がガチャグア氏の弾劾動議を提出した。
ガチャグア氏の弁護団は声明で、「副大統領は激しい胸の痛みに苦しんでおり、医師から完全な休息が必要だと告げられた」と述べた。
弁護団は前日、決議案を起草した関係者の1人である首都ナイロビの知事が出廷しなかったとして、決議案を無効にするよう公聴会に求めていた。
弁護団は決議案の差し止めを求めているが、最高裁は議会に弾劾審議を進めるよう命じている。
ガチャグア氏は上院が決議案を可決すれば自動的に失職するが、憲法裁判所に異議を申し立てることができる。