◎ケニア北部ではソマリアに拠点を置くイスラム過激派組織アルシャバーブが活発に活動しており、テロ攻撃が相次いでいる。
ケニア北部のソマリア国境近くで爆弾テロが発生し、5人が死亡した。内務省が29日、明らかにした。
それによると、テロはソマリア国境に近いマンデラ郡近郊の町で発生。ロバ車の荷台に設置された即席爆発装置(IED)とみられる爆弾が爆発し、近くにいた5人が死亡したという。
内務省は声明で、「犯行声明を出した組織は確認されておらず、警察と陸軍が現場を封鎖し、捜査している」と明らかにした。
ケニア北部ではソマリアに拠点を置くイスラム過激派組織アルシャバーブが活発に活動しており、テロ攻撃が相次いでいる。
今月初めにはアルシャバーブとみられる武装集団がこの町の病院に侵入し、警備員を銃撃した。逮捕者は出ていない。
アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつ。ソマリア南部と中部の大部分を支配し、首都モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。
この組織は30年以上にわたる紛争の後、アフリカ連合ソマリア移行ミッション(ATMIS)への攻撃を開始した。ケニア軍は2011年からソマリアに部隊を駐留させている。
ATMISは年末に活動を終了する予定だ。それ以降はソマリア軍が安全保障を担うことになる。