◎この事件は今年4月に発覚し、ケニア全土を震撼させた。
ケニア地裁は10日、南東部キリフィの町マリンディのカルト指導者に対し、無許可でスタジオを運営し、映画を配給した罪で懲役5年を言い渡した。
グッドニュース・インターナショナル教会の牧師ヌセンゲ(Paul Mackenzie Nthenge)被告は「断食すればイエス・キリスト(Jesus Christ)に会える」と信者を洗脳し、400人以上を殺害したとして逮捕・送検されている。
地元メディアによると、マリンディ地裁は規制当局の許可を得ずに教団施設内で映画を上映したとして、ヌセンゲ被告に有罪判決を言い渡した。
映画関連の罪については、12月1日に刑が確定する予定。
ヌセンゲ被告は一連の大量死に関してはまだ正式に起訴されていない。
マリンディ地裁は「子供たちに学校に行かないよう影響を与えた罪」「過激な説教で他の宗教を弾圧するよう扇動した罪」について、ヌセンゲ被告に無罪を言い渡した。
検察当局は今週、教団施設内の行方不明者捜索に時間がかかるとして、裁判所にヌセンゲ被告の勾留期間を6カ月間延長するよう申請した。
ヌセンゲ被告の逮捕以来、特定の宗教を規制するよう政府に求める声が高まっている。