◎ナイロビ在住の33歳の男が2022年以降、妻を含む42人の女性を殺害したことを自供した。
ケニア・ナイロビ近郊の採石場で9人の女性のバラバラ遺体が見つかった事件について、国家警察は15日、主犯格の男を死体損壊・遺棄罪で逮捕したと明らかにした。
それによると、ナイロビ在住の33歳の男が2022年以降、妻を含む42人の女性を殺害したことを自供したという。
警察は生ごみや粗大ごみが散乱する採石場内で他の遺体がないか捜査している。
地元メディアによると、男は16日に出廷する予定。
地元テレビ局は捜査関係者の話しとして、「男の自宅は採石場のすぐ近くにあり、家宅捜索でスマートフォンなどを押収、解析を進めている」と報じた。
警察によると、行方不明になっている女性の親族が「採石場を探してほしい」と地元の人権団体に相談し、その後、最初の遺体が見つかったという。
同団体は独自に採石場を調査。袋に包まれたバラバラ遺体を発見し、警察に通報した。
国家警察は14日、採石場近くにある警察署の署員を別の地域に移転させると発表。一部の人権団体は警察が政府与党に抗議するデモを取り締まった際、女性の死を隠すために遺体を遺棄したと主張している。
地元住民は多くの女性が行方不明になり、そのほぼ全てが未解決であることから、警察を非難していた。
行方不明者の親族を支援する団体は国家警察に書簡を提出。行方不明になっている全ての市民の捜索を急ぐよう求めた。
地元メディアによると、13日に見つかった2人の遺体は5つのゴミ袋に分けて遺棄されていた