◎ガチャグア副大統領は6月の反政府デモを支持し、さらに複数の汚職や不正行為に関与したと告発されている。
アフリカ東部・ケニアのガチャグア(Rigathi Gachagua)副大統領は16日、上院公聴会で自身の疑惑を全て否定し、不信任決議案を否決するよう訴えた。
議会下院(定数349)は先週、この不信任決議案を賛成281ー反対44で可決、上院(定数67)に送った。
ガチャグア氏は6月の反政府デモを支持し、さらに複数の汚職や不正行為に関与したと告発されている。
ガチャグア氏は公聴会で告発を政治的動機によるものと非難した。
またガチャグア氏は「ルト(William Ruto)大統領も決議案を支持していると信じている」と述べたうえで、上院に対し、強制や脅迫なしで採決するよう求めた。
上院は17日午後に採決を行う予定。成立には3分の2以上の賛成が必要である。
上院がこれを可決すれば、ガチャグア氏は自動的に失職するが、憲法裁判所に異議を申し立てることができる。
この決議案はルト氏とガチャグア氏の間の摩擦を浮き彫りにしている。ルト氏は副大統領を務めたケニヤッタ(Uhuru Kenyatta)前大統領の時代に似たようなトラブルに見舞われたことがある。
ガチャグア氏の弁護団は不信任決議案の差し止めを求めているが、最高裁は議会に弾劾審議を進めるよう命じている。
ルト氏は弾劾についてまだ公にコメントしていない。ケニアで現職の大統領または副大統領が不信任決議案で失職したことは一度もない。