▽検察によると、欧州、アジア、北米の市場に女王アリ約5000匹を持ち込めば、80万ユーロ(約1億3000万円)以上の利益を上げることができるという。
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アフリカ東部・ケニアの裁判所は7日、希少な女王アリ約5000匹を捕獲したとして逮捕・起訴されたベルギー国籍の男性ら4人に対し、それぞれ7700ドルの罰金を科した。
ベルギー国籍の男性2人(ともに19歳)、ベトナム国籍の男性1人、ケニア国籍の男性1人は5000匹の女王アリを捕獲したとして、宿泊先のゲストハウスで4月5日に逮捕された。検察はその後、4人を野生生物保護法違反で起訴した。
検察によると、欧州、アジア、北米の市場に女王アリ約5000匹を持ち込めば、80万ユーロ(約1億3000万円)以上の利益を上げることができるという。
4人は当初、アリを捕獲することが違法とは知らず、遊び半分で捕獲しただけと判事に供述していた。
野生生物局はこの事件について、「あまり知られていない生態学的に重要な種が密売の対象になっていることを示している」と指摘している。
女王アリは働きアリ、兵隊アリ、そして将来の女王アリへと成長する卵を産むことができるため重宝される。このような違法取引はケニアの野生動物を危険にさらすことになる。
判事は4人が密売目的でアリを捕獲したと裁定し、罰金を支払うか、12カ月間刑務所で過ごすか選択するよう命じた。
4人はその後、密売目的でアリを捕獲したことを認めた。