ケニア中央銀行、6回連続の利下げ、政策金利9.75%

中銀は今回、トランプ米政権による相互関税などを理由に、今年の経済成長率をプラス5.4%から5.2%に下方修正した。
ケニア、首都ナイロビ、中央銀行本社(ロイター通信)

アフリカ東部・ケニアの中央銀行が10日、政策金利を0.25%引き下げ、9.75%に設定した。利下げは6会合連続。

利下げ幅は前回の0.75%から縮小した。

中銀の金融政策委員会は声明で、「銀行が民間部門への融資を促進し、経済活動を支援する目的で実施した過去の措置を補完するため、金融政策をさらに緩和する」と述べた。

ロイター通信のエコノミスト7人のうち3人は利下げ、3人は据え置きと予想していた。

中銀は今回、トランプ米政権による相互関税などを理由に、今年の経済成長率をプラス5.4%から5.2%に下方修正した。

また、25年度の経常収支赤字はGDP比1.5%と予想。4月に示した2.8%から縮小すると見込んだ。

インフレ見通しについては、当面は目標値である2.5~7.5%の中間を下回る水準で推移すると予想している。

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