ケニア政府、モロッコの西サハラ自治計画を支持
西サハラの領土のおよそ8割はモロッコの支配下にあり、残りはアルジェリア政府の支援を受ける武装組織「ポリサリオ戦線」が統治している。
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ケニア政府は26日、モロッコ王国が係争地「西サハラ(サハラ・アラブ民主共和国)」に自治権を付与するという計画を支持すると表明した。
西サハラの領土のおよそ8割はモロッコの支配下にあり、残りはアルジェリア政府の支援を受ける武装組織「ポリサリオ戦線」が統治している。
モロッコはポリサリオ戦線をテロ組織に指定しているが、アルジェリアを含むアフリカ連合(AU)の主要国は西サハラの独立を認めている。
この係争地をめぐる対立が解決する目途は全く立っていない。国連西サハラ住民投票監視団(MINURSO)が境界線を監視している。
ケニアとモロッコの外相は首都ラバトでの会談後、共同声明で、「ケニアはモロッコの計画を唯一信頼できる現実的な解決策であり唯一の持続可能なアプローチと位置付けている」と述べた。
ケニアはこの日、モロッコとの60年にわたる外交関係を経て、ラバトに大使館を開設した。
共同声明によると、モロッコはケニアに対するリン酸塩と肥料の輸出量を増やすことで合意。再生可能エネルギー、観光、漁業、安全保障、文化・宗教問題について協力するを確認したという。