◎ケニア赤十字社は20日、このデモに参加した市民少なくとも39人が重傷を負い、うち8人が重体であると発表した。
ケニア国家警察の監察・公安委員会は21日、政府与党の増税法案に抗議するデモ隊と警察が衝突し、死傷者が出た事件について、「調査が進行中である」と明らかにした。
この増税法案に抗議する数千人は20日、首都ナイロビの中心部を行進し、法案を否決するよう国会に要請した。
地元メディアによると、主催者は警察に道路使用許可を提出せず、無許可でデモを行ったという。
公安委員会は声明で、「市民は平和的にデモを行っていた」と述べ、警察に自制を求めた。
ケニア赤十字社は20日、このデモに参加した市民少なくとも39人が重傷を負い、うち8人が重体であると発表した。
デモ中に死亡したとされる青年の母親は地元テレビ局の取材に対し、「息子は催涙ガスから逃れる最中に左足を撃たれた」と語った。
また母親は「息子の友人は警察に助けを求めたが、無視され、救急車も来なかった」と述べた。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルはこのデモで少なくとも200人が重軽傷を負ったと声明を出し、警察を非難した。
警察はこの取り締まりに関する声明を出していないが、「無許可のデモ、略奪、放火、機動隊への暴力には厳しく対応する」と警告していた。
地元メディアは参加者の一部が暴徒化し、店舗を略奪したり、車両やゴミ箱に火を放ったと報じている。
公安委員会は声明で、「関係部門に対し、機動隊の取り締まりに問題がなかったか調査するよう命じた」と明らかにした。