◎地元の人権団体によると、軍政はメディアへの締め付けを強め、ソーシャルネットワークや民間のテレビ・ラジオ局を遮断。独立系メディアのウェブサイトにアクセスすることもできない。
ギニア、首都コナクリ、暫定大統領に就任したドゥンブヤ大佐(中央)(Getty Images)

アフリカ西部・ギニアの首都コナクリでジャーナリストが治安部隊の制服を着た男たちに拉致された。現地メディアが4日に報じた。

それによると、地元の独立系メディアの編集長であるカマラ(Habib Marouane Kamara)氏は3日夕方、コナクリで友人と会っていたところ、ピックアップに乗った治安部隊の制服を着た男たちに呼び止められたという。

カマラ氏の弁護士はAP通信の取材に対し、「男たちはカマラ氏が気を失うまで殴り、トラックに放り込み、走り去った」と語った。

カマラ氏の友人もトラックに押し込まれたが、その後解放され、身を隠しているという。

軍は2021年のクーデターでコンデ(Alpha Conde)大統領を追放。陸軍特殊部隊を率いるドゥンブヤ(Mamady Doumbouya)大佐が最高指導者兼大統領に就任した。

ドゥンブヤ氏はアフリカの政治に介入しようとする西側諸国に反発し、ロシアや中国との連携を強化している。

地元の人権団体によると、軍政はメディアへの締め付けを強め、ソーシャルネットワークや民間のテレビ・ラジオ局を遮断。独立系メディアのウェブサイトにアクセスすることもできない。

また政府に否定的な報道をしたり、情報を流したジャーナリストは攻撃の対象になることも珍しくない。

軍政は10月末、53の政党を解体し、2つの主要野党を監視下に置いた。ドゥンブヤ氏は25年初頭までに民主的な選挙を行うと約束している。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク