コートジボワール首都で反政府集会、数千人がワタラ大統領に抗議

ワタラ氏は先月末、今年10月の大統領選に立候補すると表明。4選を目指すと誓った。
2025年8月9日/アフリカ西部・コートジボワール、アビジャン、ワタラ大統領に抗議するデモ(Getty Images/AFP通信)

アフリカ西部・コートジボワールの最大都市アビジャンで9日、ワタラ(Alassane Ouattara、83歳)大統領に抗議する集会が開かれ、数千人が参加した。

デモ隊は4選を目指すワタラ氏に引退を勧告し、著名な野党指導者の立候補を許可するよう求めた。

選挙管理委員会はワタラ氏のライバルと目されている野党指導者4人の大統領選への立候補を禁じている。

デモを主催した政党PPA-CI(コートジボワール・アフリカ人民党)の支持者たちは「もうたくさんだ」「ワタラ辞めろ」などと書かれた横断幕を掲げて市内を行進。市中心部の広場で集会を開いた。

ワタラ政権はこのデモに関するコメントを出していない。

ワタラ氏は先月末、今年10月の大統領選に立候補すると表明。4選を目指すと誓った。

またワタラ氏は「コートジボワールは前例のない安全保障、経済、金融の課題に直面しており、それらを効果的に処理するには私の経験が必要である」と強調した。

ワタラ氏は2016年の憲法改正で自身の任期はリセットされたと主張し、20年の大統領選に立候補。3選を決めた。

野党はこれに猛反発し、各地で抗議デモが激化。治安部隊の取り締まりにより、数百人が死傷した。

2010年の大統領選後には当時のバグボ(Laurent Gbagbo)元大統領が敗北を認めず、抗議デモが暴動に発展。3000人以上が死亡する事態となった。

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